なぜ貯蓄や投資が必要なのか?目的から自分に合った方法を学ぼう!

マネー

こんにちは、ゆうやです。

突然ですが、あなたにクイズを出題します。

あなたの知人から「確実に儲かるという投資商品」を紹介されました。

「リスクがないから安全だよ」と言われましたが、あなたはこの投資商品に対して、投資を始められるでしょうか。

あなたは○と×どちらだと思い、なぜそう思いましたか。

今回「貯める増やす」について紹介させていただきます。

お金を貯めることは、将来に向けた準備や安心につながる大切なことです。

さらに、貯めたお金をうまく増やすことで、より豊かな生活を送ることができます。

貯める方法や増やす方法について学び、金融リテラシーを高め、あなたの資産形成に役立てると思います。

この記事の対象者

・金融リテラシーを高めたい人

・資産形成について興味がある人

・貯蓄や投資について興味がある人

この記事を読むメリット

・金融リテラシーを高めることができる。

・貯蓄や投資について、学ぶことができる。

なぜ資産形成は必要なのか

あなたの目的に合った金融商品を活用して、自分に合った資産形成を行い、将来に向けて準備をするためです。

また資産形成とは別に、語学やPCスキルを学んだり、資格を取得するなど自分に投資をして、稼ぐ力を高めることも大切だからだと言われています。

現在は、ライフプランが多様化しており、自由に生きる時代です。

将来は物価が上昇することで、貯蓄の価値が目減りする可能性も考えられます。

今の超低金利では、預貯金だけではお金は増えない時代です。

そのためにも家計管理を行い、しっかりと貯蓄する時代となっているでしょう。

貯める(貯蓄)について

貯蓄のメリットと目的

貯蓄:将来に向けた不測の事態に備えたり、自分自身や家族の生活に必要なお金をためることです。

また貯蓄することで、将来の目標を達成するための資金をつくることもできます。

貯蓄の方法とコツ

貯蓄する方法として、銀行預金や定期預金、投資信託などがあります。

ですが、貯蓄するには、まず自分の収支を把握し、支出を見直すことが大切です。

また、定期的に貯蓄する習慣をつくることも重要です。

貯蓄の種類

銀行の普通預金や定期預金は、リスクが少ない分、利率が安定しているため、安心して貯蓄が可能です。

また、NISAiDecoなどの制度を利用することで、税金面でもお得に貯蓄することができます。

リスクの少ない貯蓄方法

例えば、緊急時に備えて、複数のキャッシュカードを持っていたり、貯蓄に使う口座を分けることがあります。

利子と利率について

利子(利息):お金を借りたり貸したりした時に、一定の割合で支払われる対価のことです。

例えば、あなたが銀行に100万円を預けたとします。

預ける時の利率が0.001%だった場合、あなたが1年後の満期時に受取る金額は100万と10円です。

この10円が利子の部分となります。

利率(金利):お金の貸したり借りたりした時に、そのお金に対する対価の割合のことです。

例えば、あなたが車が欲しいので、銀行からマイカーローンとして、100万円を借りたとします。

その銀行から0.9~2.5%と定時されました。

この場合、0.9~2.5%の部分が利率となります。

単利と複利について

単利:元本にのみ利息がつくことです。

複利:元本+利息にさらに利息が上乗せされることです。

例えば、あなたが100万円を利率5%で40年間運用した場合、40年後に受け取る金額は以下のとおりです。

単利複利
300万円704万円

増やす(投資)について

投資のメリットと目的

投資:将来の資産形成や収入の増加、リタイア後の生活など、様々な目的があり、より豊かな生活を送ることができます。

投資の方法とコツ

株式投資や不動産投資、投資信託などがあります。

ですが、投資にはリスクが伴いますので、事前に十分な情報収集やリスク管理を行うことが大切です。

さらに、投資には長期的な視野が必要であることを忘れずに、投資先の選択には慎重に取り組むことが大切です。

投資の種類

預貯金:お金を銀行等に預けることです。
※給与の受け取りや公共料金の引き落としなどでも利用されています。
お金の引き出しが銀行やコンビニのATMなどで簡単であり、元本1,000万円とその利息部分について保証があります。

債券:国や会社にお金を貸すことです。
※定期的に利子が支払われ、満期になれば額面金額を受け取ることができます。
国が発行するものを「国債」、会社が発行するものを「社債」といい、発行元である会社等が倒産すると、返済されない可能性があります。
また元本の保証もありません。

株式:購入者が株主となって会社の一部を所有することです。
※会社はお金を返す必要はありませんが、会社が上げた利益に応じて配当などを受け取ることができます。
ただ会社の業績や、国内・海外の景気などによって、株式の価値(株価)も変動します。
また元本の保証もありません。

投資信託:多くの人から集めたお金を、まとめて1つの資金にして、株式などに投資する仕組みです。
※ファンドとも呼ばれ、少ない金額から購入でき、分散投資もしやすいです。
株価の変動などによって、価格も日々変動します。
また元本も保証もありません。

リスクの少ない投資方法

リスクの少ない投資方法としては、国債や定期預金、積立型保険などがあります。

これらの商品は、金利が安定しており、リスクが少ないため、比較的安心して投資することができます。

上記のことから単利と複利で、運用の期間が長くなるほど、その差は大きくなります。

これは借金にも当てはまるため、借りる際は十分に注意しましょう。

金融商品の3つの基準

収益性:どれくらいの利益が期待できるか

安全性:元本(金融商品の購入や投資に充てた資金の額であり、元手と言われるもの)が減らないか

流動性:お金を引き出しやすいかどうか

しかし、3つの基準を完全に満たす金融商品は存在しないため、認識しておくことが大事です。

金融商品をまとめると下記の通りになります。

72の法則を覚えておこう

72の法則:元本が2倍になる金利と年数の関係を表したものです。

72 ÷ 金利(%)≒ お金が2倍になる期間(年)

例えば、10,000円 が 2倍(20,000円)になるまでの期間のことです。

祖父母世代親世代
預金金利:8%預金金利:6%預金金利:0.001%
72 ÷ 8 → 約9.0年72 ÷ 6 → 約11.9年72 ÷ 8 → 約72,000年

金利の推移

1972年当時の金利は約4%ほどでした。

それから約9%と非常に高金利をだった時期もありましたが、現在の金利はほぼ0%です。

お金を預けても、金利はほとんどつかないため、安全に保管してもらっているような状態と言えるでしょう。

その為にも、お金を増やすことについて、知っておく必要性が増しています。

安全性収益性流動性
預貯金
債券
株式
投資信託△~〇〇~◎

リスクとリターン

リスクは、投資貯蓄において、お金を失う可能性があるということです。

例えば、株式投資をしていると、その会社の業績が悪化した場合や、経済情勢が悪化した場合には、株価が下がってしまうことがあります。

一方、リターンは、投資貯蓄によって得られるお金の増加分のことを言います。

例えば、株式投資をしていて、株価が上がったタイミングで、売却することで元本に対して利益を得ることができます。

また、貯金をしておくことで、利息を受け取ることができます。

高いリターンを得るためには、リスクを取らなければなりません。

しかし、リスクの高い投資商品は失敗して、お金を失う可能性が高いです。

だからこそ、投資貯蓄には慎重に取り組む必要があるのです。

リスクを示す度合いは、以下のようになっています。

預貯金 < 債券投資信託株式

預貯金は金利も低く、得られる利益も小さいですが、株式は利率は高く、その分得られる利益も大きいです。

しかし、株式の場合は株価が大きく上下し、倒産して損失を出してしまう可能性があります。

すると預金よりも株式の方がリスクが高いことが分かります。

ちなみに金融商品は自分の意思で選ぶため、利益・損失は自己責任です。

だれかが損失を肩代わりしてくれるということはありません。

ちなみに冒頭のクイズの答えですが、「確実に儲かるという投資商品」というものはなく、「×」ということが分かるでしょう。

預金と投資

私たちはお金を銀行に預金として預けていますが、銀行は預かったお金を企業に貸したりして、その利子を受け取ったりしています。

私たちも銀行にお金を預けることで、利子を受け取っています。

ただ私たちは銀行にお金を預けているイメージですが、実際は銀行が間接的に投資しているようなものでしょう。

また株式や債券を通して投資した場合は、配当や利子を受け取っています。

企業は、設備投資・商品やサービスの提供・株主への配当・従業員への給与などに使われたり、国などの場合であれば、公共サービスなど、私たちの生活がより豊かで便利になるように経済活動に使われます。

投資を通じて社会課題の解決に貢献

SDGsは、「持続可能な世界を実現する」ことを目指し、国連サミットで採択された国際目標のことです。

貧困や飢餓、保健、教育、ジェンダー、環境、生産、雇用など幅広く、17のゴールと169のターゲットから構成されています。

私たちがSDGsに取り組む企業の商品を購入や投資などによる資金提供を通じて、社会をより良くすることに貢献できるそうです。

ESG投資とは

投資をするにあたり、今までは企業の価値を測る材料として、キャッシュフローや利益率などの定量的な財務情報が主に使われてきました。

ESGは、環境(Environment:気候変動/水資源/生物多様性など)・社会(Social:ダイバーシティ/サプライチェーンなど)・ガバナンス(Governance:取締役会の構成/少数株主保護など)の英語の頭文字を合わせた言葉です。

これからの投資は、ESGの要素を考慮するを「ESG投資」というものがあります。

貯蓄や投資で成功する秘訣

自分に合った方法を選ぶ

貯蓄投資には、それぞれメリットやデメリットがあります。

その為にも、自分に合った方法を選び、計画的に取り組むことが大切です。

継続する

貯蓄投資は、何よりも継続することが大切です。

定期的にお金を貯める習慣をつくったり、投資先を長期的に見据えて選ぶことが成功への秘訣です。

リスクについて正しく理解する

投資には、リスクがつきものですが、リスクを完全に回避することはできません。

リスクを理解して向き合うことで、リスク管理をできるようになっていくでしょう。

リスクを軽減するためにできること

今の低金利のもとでは、預貯金だけで資産は増えません。

資産を増やすために、株式や投資信託などの投資運用商品では、資産を増やすこともできますが、元本割れの可能性があります。

そこで、ちょっとした工夫をすることで、元本割れの可能性を少しでも軽減するために、「長期」「積立」「分散」投資と、「非課税制度」の活用です。

「長期」「積立」「分散」がリスクと向き合うにあたって、いかに重要か認識しましょう。

長期投資

投資を長期間続けると、分散投資や複利の効果とあいまって、元本割れする可能性の低減が期待できます。

ただし、途中で売ったり積立投資をやめてしまうと、効果は弱くなってしまいます。

例えば100万円を毎月同額ずつ国内外の株式・債券の買付けを行った投資で、保有期間が5年と20年で比べた場合に、投資収益率に違いがでた一例です。

5年後:81~183万円と元本割れがあった

20年後:178~326万円と元本割れがなかった

これは過去の実績として、積立・分散投資を長期間にわたって続けた結果です。

積立投資

投資では安い時に買って、高い時に売ることができれば、収益を得ることができます。

実際は一番高い時に買ってしまったり、一番安い時に買い損なってしまうことが多々あります。

そもそも投資のタイミングをとらえることは非常に困難です。

そこで長期投資では、「あらかじめ決まった金額」を「続けて」投資することで、安いときに買わなかったり、高いときにだけ買ってしまうことを防ぐことができます。

例えば、投資信託を例に合計金額4万円をみてみましょう。

1万口あたりの価格が1か月目は1万円、2か月目は2万円、3か月目は5千円、4か月目は1万円となった場合です。

最初に4万円で購入した場合、4万口となります。

積立投資で毎月1万円ずつ購入した場合、1か月目は1万口、2か月目は5千口、3か月目は2万口、4か月目は1万口となり、合計で4.5万口となります。

すると4万口だと1万口あたりの購入価格は1万円です。

それが4.5万口となった場合に、1万口あたりの購入価格が約9千円と、平均購入単価を安くすることができたことがわかります。

分散投資

資産の分散:リスクを軽減するためにも、1つの資産だけに投資するよりも、値動きの異なる複数の資産に分散投資することで、価格の変動を小さくできます。

地域の分散投資先の地域を分散することで、より安定的に世界経済の成長の利益を得ることが期待できます。

長期・積立・分散投資の効果

長期積立分散して投資した場合、下記のような実績があります。

国内・先進国・新興国の
株・債券に1/6ずつ投資
国内の株・債券に
半分ずつ投資
定期預金
95.65%(年平均:3.41%)56.66%(年平均:2.27%)0.87%(年平均:0.04%)
毎年同額を投資した場合の各年末時点での累積リターン

つみたてNISAとiDeCo

投資を行う際に、税制上のメリットにつみたてNISAiDecoがあります。

またつみたてNISAiDecoには下記のような特徴があります。

つみたてNISAiDeco
対象者20歳以上の居住者
(2023年1月以降は18歳以上の居住者)
①自営業者等
②専業主婦
(夫)等
③会社員
④公務員
年間の拠出限度額40万円①81.6万円
②27.6万円
③27.6万円*
④14.4万円
非課税期間20年間制限なし
投資可能商品長期の積立・分散投資に適した一定の
投資信託で、租税特別措置法施行令・告示
の要件を満たすもの
投資信託・保険商品・預貯金など
払出し制限なし原則60歳まで引き出し不可
メリット運用益が非課税掛金が全額所得控除
運用益が非課税
受給時の退職所得控除等
*企業型確定拠出年金のみを実施している企業の場合は24万円、確定給付型年金を実施している企業の場合は14.4万円。

資産形成シミュレーターを使って体験してみよう

金融庁が公開している資産形成シミュレーターがあります。

3つのシナリオが用意されており、投資金額は10~1,000万円まで10万円単位で調整できます。

また年利なら0.001~15%と0.1%単位で調整できて、設定期間も1~50年と1年単位で調整が可能です。

年間単位で資産の値動きを体験することができます。

こちらからどうぞ

また様々な資産の年間の値動きで、うまくいった場合とうまくいかなかった場合の利回りを知ることもできます。

普通預金国内債券外国債券国内株式外国株式
0.001%-1.82~3.26%
(0.7%)
-9.27~14.47%
(2.6%)
-17.54~28.74%
(5.6%)
-17.65~32.05%
(7.2%)
()は平均的な期待利回り

まとめ

・ライフプランを通じて、将来に向けて金融商品を活用し、自分に合った資産形成を行い、準備しましょう。

・お金を運用した際に得られる利益や損失のことを「リターン」といい、リターンの不確実性の大きさを「リスク」という。

・金融商品のリスクとリターンの関係を理解しよう。

・金融商品には3つの基準「収益性・安全性・流動性」があるが、全て満たす商品はない。

・元本割れのリスクの軽減が期待できる、長期・分散・積立投資をしよう。

・つみたてNISAやiDeCoといった非課税制度があることを知ろう。

貯蓄投資は、自分自身や家族の将来のために必要不可欠なものであるということを理解することができたと思います。

貯蓄の方法として、給料から一定額を自動的に引き落とす自動引落しや、貯蓄額に応じてポイントを付与してくれる貯蓄アプリなどがあります。

また、投資には様々な方法がありますが、投資先の選択には慎重に取り組むことが大切であり、リスク管理にも十分に注意する必要があります。

自分に合った方法を選ぶことや、継続することが重要であり、リスクについて正しく理解することも必要です。

貯蓄投資は、将来の自分自身や家族のために必要なことであり、今回学んだことを実践することで、より豊かな生活を送ることができるでしょう。

これをきっかけに資産形成について考えるきっかけになれば幸いです。

ちなみに金融経済教育の指導教材のパッケージ版を参照したい方はコチラから、参照できます。

また動画で視聴されたい方向けに、埋め込みもしています。

記事が参考になったという方は、
Twitterなどで「いいね」や「RT」もお願いします^^

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました